東急目黒線延伸区間(武蔵小杉〜日吉)

城ヶ島の旅の翌日9月14日は神奈川県内の新線めぐりをしました。まずはさる6月22日に武蔵小杉〜日吉間が延伸開業した、東急目黒線です。
■東横線のバイパス路線を目指して

改良された田園調布〜多摩川間。多摩川線ホームは地下にある。
東急目黒線はかつて目黒から現在の東急多摩川線を経由して蒲田へ向かう「目蒲線」の一部でした。2000(平成12)年の営団(東京メトロ)南北線・都営三田線(目黒〜白金高輪間は線路を共用)との相互乗り入れ開始に際しては、目黒から来た列車を武蔵小杉へ通し混雑の激しい東横線のバイパス路線を形成することとなり、東横線の田園調布〜武蔵小杉間が複々線化されました。その後、更なる混雑緩和のため複々線を日吉まで延長することとなり、工事が終わった今年6月に開業したものです。
■延伸区間の概要
●武蔵小杉〜元住吉間

左:武蔵小杉駅から元住吉駅方向を見る
右:日吉行き列車の前面から車庫線分岐部を見る
※2枚ともクリックで拡大
武蔵小杉〜元住吉間は目黒線が地上、東横線が高架の2層構造となっています。目黒線は地上時代の東横線の線路を流用しており、この線路は元住吉駅の地上部分にある車庫(元住吉検車区)の入出庫線を兼用しています。右は目黒線日吉行き列車の前面展望で、左右に分岐する入出庫線は高架橋の橋脚を避けるため複雑なカーブを描いていることが判ります。なお、この区間には2箇所踏切がありましたが、うち1箇所は車庫線上になることで遮断時間が削減されています。
●元住吉駅

改札階からホームを見下ろす
元住吉駅は地上(1階)に元住吉検車区があるため、駅舎が3階、ホームが2階という構造になっています。ホーム部分は東横線が外側2線、目黒線2線となっており、東横線のさらに外側には通過線が2線設置されています。

元住吉駅改札口コンコース
ホーム・駅舎の屋根には格子状の模様が見えます。この屋根は太陽電池パネルとなっており、発電電力は最大で140kW、駅の使用電力を最大で15%まかなうことができます。また、ホーム下には雨水の貯水槽が設置されており、駅のトイレの洗浄水の25%はこの水を利用するなど、21世紀にふさわしい環境にやさしい駅設備となっています。
●元住吉〜日吉間

元住吉駅から日吉駅方向を見る
元住吉〜日吉間は東横線が外側2線、目黒線が内側2線となっています。東横線下り線の隣には元住吉検車区からの出庫線があり、元住吉駅を出てすぐのところで東横線下り線に合流しています。また複々線化の着工前、この区間には尻手黒川道路の陸橋がありましたが、新設される高架橋に重なるため、これを地上に降ろす「逆立体化」が行われています。
●日吉駅

左:停車中の東京メトロ9000系(左)と都営6300形(右)
右:横浜方の引上げ線で折り返し待ち中の列車
※2枚ともクリックで拡大
日吉駅は目黒線の乗入れに際して駅全体が地下化されました。以前から横浜方に1線あった引上げ線は目黒線延伸に際してもう1線増設されています。

東急東横線・目黒線武蔵小杉〜日吉間配線図 ※クリックで拡大
目蒲線(現目黒線)目黒〜多摩川園(現多摩川)間改良工事
および東横線多摩川園〜日吉間複々線化工事
工期:1988〜2009年(武蔵小杉〜日吉は2000年4月〜2008年6月)
距離:12.6km(目黒〜多摩川7.8km、多摩川〜日吉4.8km(武蔵小杉〜日吉2.8km))
▼参考
東急線の取り組み - 東横線複々線化事業
<東京急行>TOKYU NEWS 2005/11/18 2006年9月、東横線元住吉が環境に優しい駅に生まれ変わります
<東急電鉄>TOKYU NEWS 2008/4/18 6月22日(日)、東急目黒線を日吉駅へ延伸、鉄道ネットワークを拡充します。目黒線・東横線のダイヤ改正を実施し、利便性を向上させます

次回予告
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